競馬 あなたのそして私の夢
競馬 あなたのそして私の夢
競馬のTV観戦に欠かせない実況中継。そこに名フレーズを織り込み、私たちをロマンの世界へと誘ってくれる職人が杉本清氏です。
最近、直接実況は少なくなりスポーツ番組の競馬予想をするコーナーで、江川卓氏とあてにならない予想をしてるオっさん、というイメージが強くなっています。
しかし、あの臨床感あふれる語り口を超えられるアナウンサーは、いまだ出現していないようです。
杉本氏は、小さい頃は引っ込み思案の暗い性格で喋るのも苦手だったそうです。将来の夢は新聞記者という普通の子供だったらしいのですが、オリンピックなどのスポーツ中継をラジオで聞くのが好きだったそうです。
そういうところに今の片鱗らしきものを秘めていたのかもしれません。
転換期は大学(関西学院)時代に訪れました。なんとなく入部した放送研究部で「何がやりたいのだ?」と問われ「とりあえずアナウンサーで」と答えた時にそれははじまりました。
奈良出身の杉本氏は当時から「言葉のアクセントがおかしい」と言われていたそうです。
それでも慕っていた先輩がいたおかげで、なんとか部活動はこなしていったそうです。
ある程度自信もつき、周囲からも認められると「ひょっとしたらいけるかも」と手ごたえを感じられるようになり、卒業後には就職先として放送関係を意識するまでになったそうです。
当時はTVの開局ラッシュで、関西テレビにアルバイトとしてもぐり込んだ杉本氏は大道具・小道具兼雑用係として働きはじめました。
そのまま大学を卒業すると編成課へと配属され、秋になって社員登用試験チャレンジしてみるがあえなく不合格。
しかし一年後に軽い気持ちで受けたアナウンサー試験に合格し、昭和36年に念願のアナ人生がスタートしたのでした。
そして1ヵ月の研修期間中に新人としていろんなところへ連れていかれ、その中のひとつに競馬中継見学があったのです。
先輩から許しをもらって恐る恐る馬券を買ってみた杉本氏、幸か不幸かビギナーズラックに遭遇したそうです。
初めて行った競馬場で、数時間後に競馬の魅力にとりつかれ、
それ以来30数年というスジ金入りの競馬アナウンサーに変貌していった瞬間でした。
http://allabout.co.jp/entertainment/horserace/closeup/CU20010809/


